プロ野球・阪神タイガースが14日、18年ぶりのリーグ優勝を果たしました。鹿児島県内のファンもその瞬間を見守りました。

鹿児島市天文館のスポーツバーです。鹿児島猛虎会のメンバーが集まり、大画面で巨人との試合を見守りました。
店内には、阪神でプレーし、今年7月に脳腫瘍のため28歳の若さで亡くなった日置市出身の横田慎太郎さんののぼり旗やユニフォームが飾られました。

試合は5回が終わり、両者無得点。

(ファン)「これから。盛り上がっていこう!」

6回、阪神は犠牲フライや、佐藤輝明選手のツーランホームランで3対0とリードを広げます。

7回に追加点をあげるも巨人に2点を返され、4対2で迎えた9回。
横田さんと同期の岩崎投手がマウンドに上がると、横田さんが現役時代に登場曲として使っていたゆずの「栄光の架橋」が流れ、鹿児島のファンたちも大合唱しました。

巨人に1点差に迫られた、2アウト3塁の場面。

(記者)「優勝まであとアウトひとつ。盛り上がりは最高潮、きょう一番の声援が送られています」

そして、ついに。
巨人に4対3で勝ち、阪神は18年ぶり6回目のリーグ優勝を果たしました。

(ファン)
「最高です」
「これから先味わえない感動。阪神タイガースは永遠に不滅」

マウンドでは、横田さんの背番号「24」が入ったユニフォームが、歓喜の輪の中掲げられました。ユニフォームは、同期入団の岩貞投手から「一緒に優勝を祝いたい」と横田さんの家族に連絡があり、事前に実家から送られたものでした。

横田さんの姉・真子さんも優勝の瞬間をテレビで見守りました。

(横田慎太郎さんの姉・真子さん)「プロ野球に入る目標の次は『阪神で優勝したい』とずっと言っていた。ユニフォームとともに胴上げしてもらい、本人も喜んでいると思う。慎太郎という選手がいたことを思い出してくれただけでも、家族としては、ありがたい」