北斗の拳に出て来るのは「雑魚(ざこ)」今回取り上げるのは「雑魚(ざつぎょ)」

みなさん「雑魚(ざつぎょ)」って分かりますか?雑魚とはマグロやサーモンなど水揚げの量の多い魚と異なり、全国的にあまり知られていない魚のことです。

例えばママカリ、ヒイラギ、ベラ。瀬戸内海では多種多様な雑魚が豊富に取れ岡山県民は雑魚好きだと言われてきたのですが近年、異変が起こっているんです。

【画像①】

(スタジオ)
ーこちら【画像①】をご覧ください。これは岡山市民が、年間どれほどの雑魚を購入しているかを示した表です。2015年ごろには1位だったものの最近は17位まで順位を下げています。

なぜ岡山県民は雑魚を食べなくなったのか。理由を探ってきました。

なぜ「雑魚」は食べられなくなった??

瀬戸内海で水揚げされる、豊かな海の幸。長年、岡山県民は全国的に消費量が少ない「雑魚」と呼ばれる小魚を好む土地柄と言われてきましたが、近年、状況が少し変わってきました。

例えば、岡山の雑魚の代表格である【画像②】のこの魚。みなさんは名前を聞いてその味や形が思い浮かぶでしょうか。

【画像②】

ーヒラっていう魚、聞いたことありますか?
(街の人)
「ヒラですか、ないです」
「ヒラは、分からない」
「たまに食べるかな」

ヒラは、地元漁師が自信を持って勧める魚「プライドフィッシュ」に認定されるなど、岡山県民が愛してきた魚です。なぜ、その名を知らない県民が増えているのか。

岡山市の老舗鮮魚店を訪れると、様々な雑魚が所狭しと並んでいましたが、年々雑魚を狙う漁師は減っているといいます。

(渡辺鮮魚店 渡辺行吉さん)
「漁師さんが減っていることも事実だし、漁師さんが年寄りになっとることも事実だし、魚屋でもだんだん若い人が少なくなって、そりゃ、岡山県でも、1千人近くおったのが、今は百何十人しかいない」