ウクライナ軍は、ロシアが一方的に併合した南部クリミア半島のロシアの防空システムに損害を与えたと明らかにしました。

ウクライナ軍はSNSで14日朝、クリミア半島西部にあるロシアの防空システムに攻撃を行い、損害を与えたと発表しました。

ウクライナメディアはウクライナ保安局の関係者の話として、保安局と海軍がこの日、ドローンと巡航ミサイルによる攻撃でクリミアでのロシアの防空システムを破壊したと報道。ゼレンスキー大統領はビデオメッセージで、クリミアでのロシアの防空システムの破壊は「非常に重要な成果だ」と強調しました。

またウクライナ軍は同じく14日、クリミア沖の黒海でロシア海軍の哨戒艦2隻を攻撃し、損傷を与えたと明らかにしました。

一方、ロシア国防省は同じ日にクリミアに対しウクライナのドローン攻撃があり、11機を破壊したと発表。黒海では黒海艦隊の哨戒艦などに対し水上ドローン攻撃があったとしていますが、いずれの攻撃も「撃退した」としています。

クリミアでは13日にも軍港都市セバストポリをウクライナ側が攻撃、ロシア国防省は修理中の艦船2隻が損傷したとしていますが、ロイター通信によると、ウクライナ国防省情報総局は大型揚陸艦と潜水艦に被害を与えたと主張しているということです。

イギリスのスカイニュースはこの攻撃について、イギリスが供与した巡航ミサイル「ストームシャドー」が使われたと報じています。