岩手県紫波町で収穫期を迎えたブドウがクマに食べられるという被害が相次いでいます。
あるブドウ園では四重に張り巡らせた対策も破られ、壊滅的な被害を受けました。

「こっちの方から入ってきて・・・」

紫波町で2代にわたってブドウを栽培している工藤法之さんです。ここ数日ブドウ園にクマが現れ、収穫期目前だった「藤稔(ふじみのり)」がほぼ壊滅しました。

(ブドウ農家 工藤法之さん)
「ハクビシンは人間のようにつまんで皮を捨てるんですよ。ところが皮が落ちた様子が全然ないんです。ということはハクビシン以外の動物だと」


園地にはクマのものとみられる排せつ物があり、クマによる被害であると断定されました。

今年に入って紫波町ではクマによる農作物被害が22件確認されていて、そのうち10件がブドウでした。
特に今年は「初めて被害に遭った」というブドウ農家が複数いて、工藤さんもその一人です。