震災の津波で全壊した岩手県陸前高田市の県指定有形文化財「旧吉田家住宅主屋」の復旧作業が進んでいます。14日は現状を知ってもらおうと市民らに向けた現場見学会が行われました。

これは津波で全壊した県指定有形文化財の復旧の現状を知ってもらおうと市が企画したもので、市民ら25人が参加しました。
旧吉田家住宅主屋は仙台藩主・伊達政宗から気仙郡24の村のまとめ役、大肝入(おおきもいり)に任命された吉田家が1802年に建てたものです。
震災の津波で全壊しましたが、がれきの中に残った梁などの木材を保存し、地元の気仙大工らが新しい木材と組み合わせながら復旧にあたっています。
参加者たちは震災前の姿に戻そうという気仙大工たちの努力に感心していました。

(見学会の参加者)
「素晴らしいです。やっぱり昔の良さが出てるっていうかね」
「意外と残っている部材がたくさんあるんだなと思って。それを丹念に修復に使われてるっていうのに感心しました」

旧吉田家住宅主屋の修復は7割まで進んでいて、再来年3月に完成する予定です。