【アニサキスとは】

海産魚介類に寄生する寄生虫の一種。幼虫は体長約2~3㎝、半透明白色でひも状で、半透明粘膜の袋に渦巻き状になって入っている場合もあります。
ヒトの体内では成虫になれないため、寄生することなく、通常は排泄されます。またヒトからヒトにうつることもありません。
【アニサキス症】
アニサキス幼虫が寄生した海生魚介類(サバ、サンマ、カツオ、イナダ、イワシ、イカ、アジなどでの報告が多い)を生食することにより、幼虫がヒトの胃腸壁に侵入し、胃腸炎などを起こします。
潜伏時間
早いもので1時間、遅いもので36時間、約70%が8時間以内に発症
主な症状
胃腸の激しい痛み、吐き気、嘔吐など。腹部を絞りあげるような痛みに周期的に襲われるところが特徴。
【予防方法】
・加熱する
アニサキス幼虫は60℃では数秒で、70℃以上では瞬時に死滅するので、十分加熱しましょう。
・冷凍する
-20℃以下で24時間以上の冷凍をすることで死滅します。ただし、冷凍庫の仕様や扉の開閉などで-20℃を保持できない場合があるので、注意が必要です。
・新鮮な魚を選び、魚を調理する際は、速やかに内臓を取り除く
鮮度が落ちてくると、アニサキス幼虫は内臓から筋肉に移動することが知られています。
・目で見て確認し、アニサキス幼虫を除去
塩、わさび、酢など一般的な料理で使用する量や濃度では死滅しません。
内臓のほか、腹腔内や筋肉内に寄生していることがあります。
*山梨県の資料などより