“新潟県版地域おこし協力隊”は去年採用が始まり、現在は合計6人の隊員が「錦鯉の販路拡大」や「アウトドアによる誘客」、「サイクルツーリズム」などの分野で活動しています。

特徴は、活動エリアが新潟県内全域であること。鈴木さんはこの1年、長岡市を拠点に県内全域を訪れましたが、広い新潟県はまだまだ知らないことばかりです。
【鈴木暁慈朗さん】
「市町村いろんな地域で田んぼの広さも違いますし、水の流れ方とか山の大きさも違うので、山に入ってみたり、田んぼの状況を見たりしないと、イノシシの動きを知れないのかなと」
「自分の目で現状を見たい」と各地に積極的に出向き、自分の足で見てまわる鈴木さん。この1年で最も多くの汗を流したのは、鳥獣対策の一歩目となる『捕獲スキルの習得』です。

【鈴木暁慈朗さん】
「ドキドキしますね。動物がちゃんとかかってくれればいいし、かかるようなわなの設置を心がけています」
8月下旬、鈴木さん自身初めて1人でイノシシ捕獲用のわなを森に設置しました。
赴任してまもない去年は、先輩に教えてもらいながら、わな設置の講習を受けていました。その後、野生鳥獣を捕獲するわなの免許などを去年11月に取得。数えて100回、わなを設置する練習を自主的に重ねたといいます。

作業はおよそ40分、わなの完成です。
Q自分のどんな成長を感じますか?
「イノシシが、本当に(わなが)自然なようにつくればそこを歩くわけだから、かかれば本当に100点のわなの設置が出来たことになる。イノシシが最後に(評価を)決めてくれると思います」

自信にあふれる表情、任期最初の1年は鳥獣対策の基礎固めがしっかりできたようです。