金正恩総書記との会談を終えたロシアのプーチン大統領は、北朝鮮との軍事技術協力について「展望がある」と述べました。

ロシアを訪問中の北朝鮮の金正恩総書記とプーチン大統領は13日、極東アムール州のボストーチヌイ宇宙基地で5時間以上にわたって会談や晩さん会などをこなし、戦略的協力を強化することで一致しました。

プーチン大統領は今回の会談を受けて、北朝鮮との軍事技術協力について「一定の制限があり、ロシアは守っている」と国連安全保障理事会の制裁決議を順守しているとしつつも、「展望がある。現在の枠組みの中でも我々にはチャンスがあり議論している」と述べました。

金総書記はこの後もロシアに滞在し、航空機工場や、ロシア太平洋艦隊を訪問する予定です。

上川陽子 新外務大臣
「関連の安保理決議違反につながる可能性がある。しっかりとこの懸念を持って注視をしているところでございます」

きのう就任したばかりの上川外務大臣は、今回の会談がウクライナへの侵攻を続けるロシアに対する北朝鮮による武器などの援助につながることへの懸念を示し、アメリカ・韓国など国際社会と緊密に連携していくと強調しました。