「厳しい状況も…良い人材を逃したくない」

一方で早めに対策を打っていた企業も。大分県内で8店舗を展開する焼き肉店の「韓国苑」では従業員の8割以上がパート・アルバイトで、半年前からすでに新たな最低賃金の水準まで時給を引き上げていました。

大心産業店舗管理教育課・大石亮課長

大心産業店舗管理教育課・大石亮課長:
「今から引き上げて採用すると他社とスタートが一緒になるので、良い人材確保のために先に上げた。春先では高めの設定だったので人員の集まりは良かった」

さらに、韓国苑では8月からパート・アルバイトを対象に昇給制度を導入。リーダーに昇格すると賃金のベースアップと年2回の寸志が支給されます。

アルバイト従業員:
「こういう制度は今までなかったのでうれしい。モチベーションにもなるし頑張ろうと思える」「仕事ぶりを見てもらえてるんだなと感じた。社員に流していた仕事を僕もやろうかなという気持ちにもつながった」

大心産業店舗管理教育課・大石亮課長:
「エネルギー問題などで利益が出せていなくてすごく大変な状況が続いている。でも、良い人材を逃したくないし、働いてくれているスタッフにはできるだけ働いて良かったと思ってもらいたい」

物価や人件費の上昇を乗り越えるため、経営者は従業員とともに試行錯誤を続けています。