高温などで農作物や家畜に被害が出ていることから、山形県とJAが緊急会議を開き、対策を協議しました。

県によりますと、先月の県内の気温は平年に比べ3度から4度高く、雨は平年の40%以下で、特に酒田では6%と極端に少なくなっています。

県やJAの関係者が集まった12日の会議では、暑さなどの影響で米の枯れ、果樹の日焼け、野菜の奇形などがみられることが報告されたほか、牛や豚、ニワトリなどの家畜も多く死に、これまでで最大の被害になる恐れがあるということです。

こうした中、最も心配されるのが、米です。この暑さで一等米比率が下がり、農家の収入が減少する可能性があるということです。

稲の刈り取り適期は平年より1週間から10日早まっていて、県は、品質維持のために早めに稲刈りを終えるよう呼びかけるとしました。

県農林水産部・地主徹部長「量的な影響の状況が完全にはわかっていないので、量的な影響を把握した上で何が必要かを検討したい」

県は農作物などの被害実態を調べ、農家への公的支援も検討していくとしています。