さわやかな香りと程よい酸味が料理の味をひき立てる柑橘類、「ブシュカン」の収穫が高知県四万十市で盛んに行われています。
葉が茂った木に鈴生りに実をつけているのは、酢ミカンの一種、「ブシュカン」です。古くから親しまれてきた柑橘類で、その香りが料理の味を引き立てます。
このブシュカンを四万十市の特産品として売り出そうと、「四万十ぶしゅかん生産者組合」に加入するおよそ60の個人や団体が耕作放棄地などを活用してブシュカンを栽培しています。川登地区にある「多機能事業所アオ」のブシュカン農園にはおよそ200本の木が植えられていて、9月に入って収穫を始めました。
12日の午前中は職員や利用者、4人が手分けして濃い緑色の玉を次々と摘み取っていました。
「すごくよくなっています。数も多いし量も多いと思います。チューハイに入れると一番いい。魚や豆腐にかけて食べても美味しい」
この農園では9月末まで収穫が続きます。収穫した実は搾汁工場で果汁を搾り、販売会社の「四万十ぶしゅかん」が飲み物や酎ハイの素、ポン酢などに加工して直売店や物産店などで販売しています。また、玉のブシュカンは量販店やJAの販売所などで買い求めることもできます。