平松監督「24歳のときに会社を辞め、憧れだった映画の世界へ」

大学卒業後、就職のため上京した平松さん。

印刷会社で働いていましたが、幼いころから憧れていた映画の世界を諦めきれず、24歳で仕事を辞め、映画塾に通い始めました。

その後、映画「男はつらいよ」や「釣りバカ日誌」などで知られる山田洋次さんに弟子入り。助監督や共同脚本を務め、45歳で映画監督というかつての夢を叶えます。夢を追うことの厳しさは身を持って知っています。


(平松恵美子さん)「みんながいなかったらとっくにやめていたというか、放り出していたんじゃないかなと思いますね」

そんな平松さんの新たな挑戦を支えるのは作品をつくるきっかけになった古里の仲間たちです。

(同級生スタッフ)「ちょっと集まって、近くへ」

ボランティアスタッフとして現場の準備やエキストラの仕切りを手伝っています。

(つなぐ映画「蔵のある街」製作実行委員会 渡邉一司 さん)「ぜひ倉敷で撮影してほしいという思いはずっとあったが、映画の経験は全くないので、難しいところもあるなと思う。どうにか成功したい」

(平松恵美子さん)「同級生たちの存在って大きいなとすごく感じています」

現在、制作しているのは約10分間のショートムービー。作品をPRして資金が集まれば長編版の撮影に着手するといいます。
平松監督「大人がちゃんと子どもたちの背中を押してあげられる。そういう街であるといいな。」

(美術教師・遠藤先生とヒロイン紅子)「でもあなた自身はどうしたいの?本当は行きたいんでしょ?美大」

(平松恵美子さん)「努力している人の姿って美しいなと思うし、それで夢を叶えてくれたらいいなと思うし。子どもたちと向き合うことがあったら、大人がちゃんと背中を押してあげられる。そういう街であるといいな」

夢に向かって挑む美しさや愛する古里への思いを詰め込んだ平松さん。

(映画監督・脚本家 平松恵美子さん)「はーい!いいね。OK!」
【スタジオ】
現在制作しているショートムービ「蔵のある街」は完成後、ユーチューブなどの動画配信サイトで公開される予定だということです。