宮城県大崎市の病院で2人が死亡した「レジオネラ症」の集団感染で新たな展開です。この病院の通院歴がない周辺の住民など11人にもレジオネラ症の感染が確認されました。
大崎市古川の永仁会病院で、2人が死亡したレジオネラ症の集団感染について7月上旬から8月中旬までにこの病院の通院歴がない40代から80代までの男女11人からレジオネラ症の届け出があったことがわかりました。県によりますと、この11人は自宅や勤務先が病院の半径3キロ圏内にあり、11人のうち4人については病院の冷却塔から検出された菌株と遺伝子パターンが一致しており感染の原因が病院施設であると見られています。感染が確認された11人はすでに回復傾向にあるということです。これについて、永仁会病院の周辺に住む市民からは不安の声が聞かれました。

病院近くの住民:
「本当に怖いと思ってすぐ近くの病院なので他人事ではなく私たち自身も気を付けなければならない」
「どこまで広がっているのか心配。病院を信用していたが残念」

また、県は、永仁会病院の利用者で新たに50代と60代の男性2人が感染したことを明らかにしました。これで永仁会病院の感染者は、死亡した2人を含めて8人となりました。県は今後、病院冷却塔の管理者に対して適正管理の徹底を要請するとともに、永仁会病院の通院歴がない感染者の感染ルートなども含め、調査を行っていくとしています。