きょうの債券市場では、長期金利の代表的指標である10年物国債の利回りが一時0.7%まで上昇し、2014年1月以来、9年8か月ぶりの高い水準となりました。

日銀の植田総裁がマイナス金利の解除の可能性に触れたことを受け、大規模な金融緩和策を修正するのではとの思惑が広がり、日本国債を売る動きが強まりました。

報道機関のインタビューに対し、日銀の植田総裁は、賃金の上昇を伴った持続的な物価上昇に確信を持てた段階になればマイナス金利を解除することを含め「いろいろなオプションがある」との認識を示し、「年末までに十分な情報やデータがそろう可能性はゼロではない」としていました。

住宅ローンの固定金利は長期金利の水準を参考にそれぞれの銀行が決めており、将来的に住宅ローンの固定金利が上がる可能性があります。