仙台市の八木山動物公園は、東日本大震災をきっかけに「ジャイアントパンダ」の誘致に取り組んでいて、ジャニーズ事務所が支援を申し出ています。この件について、ジャニーズ事務所の「性加害問題」を受け、市議会議員が8日、支援の凍結を市に要望しました。
8日は、仙台市議会の伊藤優太市議が仙台市の担当課を訪れ要望書を提出しました。要望書では、ジャニー喜多川氏の性加害問題について被害者の救済などが適切に行われるまで支援を受けないよう凍結を求めています。

伊藤優太仙台市議:
「本市としてもこういった性加害やハラスメントは許さないという態度で臨まなければいけない。申し出ていただいている支援についても一度白紙にするべきだと思います」

ジャイアントパンダを巡っては、東日本大震災をきっかけに2011年12月、中国から仙台市に貸し出されることが首脳会談で事実上合意しました。費用については、ジャニーズ事務所が設立した財団が支援を表明し、仙台市との間で正式合意していました。

しかし、その後の日中関係の悪化により、貸し出しは実現せずパンダ誘致は足踏み状態のまま現在に至っています。そうした中、7日、ジャニーズ事務所がジャニー喜多川氏による性加害を認め謝罪しました。
パンダ誘致に街の声は…。
「ジャニーズ事務所でも支援してくれるなら嬉しいと思いましたけどね。パンダが来るならば。ジャニーズもきのうの記者会見を見ると一生懸命頑張って再生しようとしているのでそれは応援したいと思いますけど」
「(パンダの誘致は)知らないです。ブランド力を低下させないためだったら、頼らない方がいいのかなと思います」
八木山動物公園では現在、2037年度の完了を目指して大規模な改修工事が行われていますが、計画にはパンダの展示も盛り込まれ誘致の計画は継続している形です。支援凍結の要望について仙台市は、「誘致自体に進捗がないので今後、支援の話が具体的に出た時点で判断する」と説明しています。

財団は2021年解散しているということですが、ジャニーズ事務所は引き続きパンダ誘致の支援を申し出ていて現在も仙台市との間でやりとりが続いているということです。