伊那市と日産自動車などがタッグを組んだ取り組みです。
使用済みのペットボトルのふたを使って、環境教育の教材として使われる電気自動車のモデルカー作りが行われています。


伊那市で作られているモデルカー。


一見、普通のプラスチック製に見えますが、実は使用済みのペットボトルのふたでできているんです。

市内の小学校で行う環境教育で使われるもので、市と日産自動車などが、本来は捨てれるはずの廃棄物に新たな価値を与えて再生させる「アップサイクル」事業の一環で製造に取り組んでいます。


日産自動車 遠藤和志さん:
「さまざまな環境問題が取り上げられている。より子どもたちにももっと身近に感じてもらえるような仕掛け、仕組みをバージョンアップさせて提供していこうと」

ペットボトルのふたは市内の小学校や公民館で回収したもので、1か月でおよそ7万個が集まりました。

それを市の福祉施設で洗浄して色ごとに分別。

障がい者の雇用創出にもつなげます。

ふたはその後、製品設計などを手がける会社で2ミリほどの大きさに粉砕され、成型機で車体やホイールなどのパーツに加工。

組み立てていくと…。

手のひらサイズになった電気自動車のモデルカーの完成です。


スワニー橋爪良博社長:
「得意なプロダクトを通してさらに子どもが使うということで、次世代に向けて環境教育につながるものづくりができるというのは非常に我々にとっても誇り」

モデルカーを使った環境教育は10月以降に行われる予定です。