日本の食品を扱う韓国の企業に、岩手県内の商品を直接売り込み販路を広げようと8日、宮古市で商談会が行われました。

この商談会は韓国での岩手県産品の販路拡大や知名度向上を目指して、北東北3県と北海道が運営するソウル事務所と県が合同で開催したものです。8日は韓国の輸入会社の代表2人が宮古市の田老町漁協を訪れました。2人は海藻の加工場を見学し、塩蔵ワカメやとろろ昆布の加工現場を視察したほか、スープに入れたとろろ昆布を試食しました。バイヤーの一人・イ・ジョンヒョクさんは「とろろ昆布を試食してみたら思ったよりすごくおいしくて、前向きに輸入を考えています」と話しました。

海外への販路開拓を目指す田老町漁協は原発処理水の海洋放出による水産加工品の需要に対する影響を注視していて、今回の商談会を海外輸出へのきっかけにしたいとしています。