今年3月に開催されたWBCでは、日本が世界一に輝き、多くの人に感動をもたらしました。そして明後日(9日)から「もう一つのWBC」と呼ばれる大会が開幕するのをご存知でしょうか? 身体障害者野球の世界大会です。
大会2連覇・そして2大会連続MVPを目標に掲げる日本代表選手が、岡山にいます。大会、そして競技への思いを聞きました。
左手の指がなくても...華麗なグラブさばきで魅せる早嶋選手

その直球は相手バッターを寄せ付けません。
(対戦相手)「ものすごく伸びてくるといいますか…全く打てませんでした」

身体障害者野球・日本代表のエース早嶋健太選手です。生まれつき左手の指がありません。小5の時に始めたソフトボールをきっかけに野球にのめりこみました。その理由は。

(身体障害者野球日本代表 早嶋健太 選手)
「野球が、今までやってきたスポーツの中で一番難しかったというのが一番の理由」
守備ではボールを右手でキャッチしたあと、素早くグローブを左脇にはさみ右手で送球。打席では右手でバットを握り、インパクトの瞬間、沿えた左手を押し込むように力を加えることで長打を生み出します。


(身体障害者野球日本代表 早嶋健太 選手)
「グローブの握り替えも周りとは違うけど、それを乗り越えた時とか結果が出てきた時もすごく楽しかったし。負けず嫌いというか『周りには絶対負けないぞ』という気持ちでやってきた」
