物価高騰などが原因か 給料未払いも

ホーユーで働いていたという男性「こちらからも連絡しているが、全く折り返しがない状態で、電話も出ないですし、メール送っても返ってこない」

男性によりますと、8月末の給料日に「従業員のみなさまへ」という1枚の紙が送られてきたといいます。

『従業員のみなさまへ　
本日支給予定の給料が国税からの消費税の納付を8月31日に強制させられたため、支給が不可能になりました。支給予定の給与に関しては、早急に支給するべく、金策に当たります。今しばらくお待ちください。
このような事態にした責任はすべて私にあります。本当に申し訳ございません。　
株式会社ホーユー　代表取締役 山浦芳樹』

ホーユーの山浦社長は5日のJNNの取材に、給料の未払いを認めています。物価高騰などの影響が原因だったのでしょうか？長崎県にある鶴鳴学園長崎女子高等学校で学食を運営する別の業者に話を聞きました。

シダックスコントラクトフードサービス 中村基史さん「2キロで800円だった冷凍もも肉が今はもう1600円とか1800円になっている。300円でちゃんぽんを出していましたが、今はもう出せません。もう我慢できなくて（値上げを）お願いして、ようやく4月から上げさせていただきました」

各地で食事の提供が止まった今回の事態。ホーユーから提供を受けていた施設では、別の業者を探すなど対応に追われています。

山本恵里伽キャスター：
今回問題となっているのは、全国に22か所の営業所を展開している株式会社ホーユーという会社です。ホーユーは学校給食、官公庁の食堂、福祉施設、そして病院などへ全国約150施設で食事を提供していましたが、今現在その半分が営業を停止しているといいます。

取材に応じた山浦芳樹社長は「食材・電気・ガス代が上がっている。最低賃金が上がっている。値上げしたくても出来ない」と説明した上で、破産手続きの準備を進めているとしています。

小川彩佳キャスター：
利用者の方々にとっては深刻な問題です。早急な対応と、少なくとも最低限の説明というのは求められるのではないでしょうか。