各地の学校などの施設で突然、給食が停止する事態が相次いでいます。提供していた広島市の業者「ホーユー」の社長は「ビジネスモデル自体が合わない」と近く破産を申し立てると言います。一体何があったのでしょうか?
給食が、食堂が突然ストップ 「ビジネスモデル自体がもう合わない」

茨城県那珂市にある児童自立支援施設では朝・昼・晩の食事を施設内で作っていましたが、
9月6日からは市販の弁当になりました。

男性職員
「これがいつまで続くのかなというところでもあるし、お弁当じゃなくて、できたてのものをいただくことに意味を見出していると思います」
弁当になった理由は、給食業務を委託していた会社が突然、営業を休止したためです。

茨城県立茨城学園 関根正弘園長「責任者の方から、こちらに何も連絡がない状況で大変困っている」
突然なくなった給食。提供していたのは、広島市に本社のある「ホーユー」という会社ですが、同様の事態は全国各地でも起きています。
静岡県沼津市内にある、定時制の沼津工業高校でも給食が中止になり、生徒は弁当を持参するか、自宅で食べてから登校するなどして対応しています。

生徒
「カツサンドです。お母さんに頼んで作ってもらいました。給食が使えないから親に無理を言って作ってもらっています」
さらに広島県議会議事堂内の食堂も6日から営業停止になり、再開のめどは立っていないといいます。なぜこんなことになっているのでしょうか?

ホーユー 山浦芳樹社長
「食材、光熱費、最低賃金が上がっているが、値上げの申請を持っていっても、行政や学校はすんなり同意しない。ビジネスモデル自体がもう合わない」
現在ホーユーは破産手続きに向けて準備中で、近く破産を申し立てる予定だといいます。
全国で約150施設に食事を提供していますが、そのうち半分程度が営業停止をしていると明らかにしました。














