ウクライナ国防省がロシア軍の兵士に投降を促す取り組みを通じてウクライナに亡命した軍用ヘリコプターの操縦士がキーウで会見しました。

マクシム・クズミノフさん
「低空飛行をしていました。無線は使っていない。国境を越えると攻撃されました。誰が撃ったのかはわからないが、おそらくはロシア側だろう。脚にけがをした」

5日、キーウでの会見で亡命の瞬間について語ったのは、ロシア軍のヘリ「Mi8」の操縦士だったクズミノフさんです。

先月、ロシア西部クルスク州の飛行場をヘリで飛び立ちウクライナに入りました。

マクシム・クズミノフさん
「私には一つの疑問しかなかった。愛する祖国はなぜこんな戦争を必要とするのか。それは邪悪で、恐ろしく、犯罪なのだと気づいたのです」

クズミノフさんは、ウクライナ国防省の情報総局が去年9月ホームページを立ち上げ、ロシア語で投降を呼びかけた取り組みを通じて、半年間にわたり、ウクライナ側と極秘で連絡を取り合っていたということです。