子どもも大人も笑顔で集える場所…廃校の5つの部屋を改装

鶴岡市からの補助金などをもとにアイデアを出し合い、教室など5つの部屋を改装しました。

「アクティブスペース」は木の質感にあふれ、ブランコに滑り台、ロープ登り、天井までの高さがある一番人気のボルダリングなど、様々な遊具で遊ぶことができます。

「工作スペース」も人気です。

材料に海岸で拾った貝殻やシーグラス、流木の材料が用意され、備え付けられた工具を使って、思い思いに工作ができます。

この日も夢中に工作に取り組む子どもたちがいました。

「こがたランド文庫」は畳の部屋で、地元の家庭から寄付された絵本を親子で読んだり、くつろいだりできます。

このほかロフトが設けられた勉強スペース「まったりルーム」もあります。

子ども「がんばっているのがみんなが見てくれてうれしい」

佐藤潤一さん「みなさん来てびっくりされる方も多くて多分、思っていたよりいい施設になっているのかなと思ってますし、何回もリピーターで来てくれる方もいますし」

来場者の評価も上々です。

神奈川から帰省した卒業生「廃校になって寂しかったが、自分の子どもが遊べる風に変わって活用されててすごくいいなと思いました」

鶴岡市から訪れた人「結構楽しいですね。ボルダリングとかもあって」

鶴岡市から訪れた人「(子どもたちは)もう汗だくで遊んで工作もすごく楽しくやらせてもらいました」

旧小堅学校の前には珍しい名前の橋がありました。その名も「学習橋」です。

小堅コミュニティセンター・小林隆広事務局長「それだけやっぱり『川を渡って学校へ行くんだ』。地域の思いがあって名付けられた橋だと思います」

橋のたもとの石碑には「この橋は未知の世界と可能性を開く教育の橋である」と記されています。

「学習橋」という名前から、地域にとって学校がとても大切な存在だったことがうかがわれます。

その廃校になった旧校舎に、形は変わったものの、子どもたちの笑顔が戻ったのです。

小堅コミュニティセンター・小林隆広事務局長「1日で100名から150名程度の人たちが来てくれていて本当に集える場所、人が集まる場所ということで、(若者たちが)いいもの作り上げたなと」

小堅地区自治振興会未来創造事業部リーダー・佐藤潤一さん「直接的な人口というのはどうしても不便な地域ですし、増やしていくのは難しいかなと思うんですけど、こういった活動を通して小堅地区のファンを増やして交流人口や関係人口の増加につなげられればなと」

アイデアと行動で地域に光を!小堅ランドは今後、さらに楽しい施設になるように改良していくということです。