薬が欠品「絶望的に入ってこない…」

5日、発熱外来がある埼玉県内の病院には、次々と検査に訪れる人の姿が…新型コロナの検査をしてみると…

医師「コロナ陽性です」

この病院では、午前中に訪れた患者72人のうち、40人が陽性だったといいます。そのため、こんな事態に…

患者と話す医師「お薬が隣の薬局に全然ないので、ご自宅近くの薬局で聞いてもらった方が良いかと思います」

処方した“咳止め”などの薬が、隣の薬局にないというのです。実際、都内の薬局を取材すると…

――お薬の在庫はどういった状況ですか?

くすりのケンコ薬局 加藤健一 店長
全体の薬の約20%が欠品状態といわれている。“咳”や“のどの炎症”などに効くお薬、このあたりが絶望的に入ってこないですね」

薬の発注データを見せてもらうと…

喜入キャスター「欠品…欠品…こちらも欠品。注文した数、全部お引き受けできませんということ?」

店長「そうですね…」

こちらの薬局では、8月に入り、コロナ患者が急増。咳止めや、のどの炎症をおさえる薬などが、発注しても届かない状態だといいます。

さらにインフルエンザの同時流行も“薬不足”に拍車をかけています。

くすりのケンコ薬局 加藤健一 店長
「インフルエンザだろうが、新型コロナだろうが、風邪だろうが、症状をおさえる薬というのは同じ。その中で、セールスが奪い合いになっていると聞いている。本格的な冬の風邪シーズンになったときに、どうなってしまうのか、業界では不安」