「好きなようにすればいい」妻・あつ子さんにかけられた亡き夫の言葉


三上あつ子さん(66)
「仕事辞めたら本格的に養殖と釣り堀とか炭焼きとかもしたいとか、いろいろ夢があってやってきた。でも仕事辞めたとたん病気になって何もできなくなってしまって…。本人残念だったとは思ってます」

養魚場はこれまでにイワナを弘前市などのイベントでつかみ取り用に出荷してきたほか、近隣のホテルや旅館にも卸してきました。いま養殖しているのはイワナ約1万3000匹で明夫さんと古くからの友人だった山崎さんが管理していて、毎日エサやりなどをしてくれています。

山崎隆穂さん(77)
「もったいないから。止めれば死んでしまう。水止まっただけで。水がこうやってくれば自然に酸素も入るからいいわけよ」


これから養魚場の経営をどうするのか。養殖についてまったく知識がなく思い悩んでいた三上さん。夢枕に立った夫のある言葉をきっかけに引き取り手を探すことにしました。

三上あつ子さん(66)
「たまに(夢に出てくる)。亡くなって3、4回くらい。この池のことも『好きなようにすればいい』って家とか不動産とか自分のやりたいように好きなようにしてという夢を見た」


山崎隆穂さん(77)
「ここの活性化に結び付くような人に、ここで釣り堀やってもいいしそういう興味のある人にやってほしい」

『釣り堀を経営したい』という明夫さんの夢がつまった養魚場。その思いを受け継いでくれる人を探しているということです。