岡山県で献血する人の3割を受け付けている献血ルームが協力者の減少に苦慮しています。去年と比べ月に約120人の減少…大幅に減ったその理由は意外なものでした。緊急の企画などで献血を呼びかけています。

岡山市中心部にある「献血ルームももたろう」です。岡山県全体の献血の約3割を担っていますが、先月1か月間に訪れた人は1954人。献血ルームによりますと、表町への人の流れが減ったことなどで元々減少傾向にありましたが、昨年と比べて約120人減るなど過去5年間で最低の数字となりました。

(岡山県赤十字血液センター 献血ルームももたろう 今脇崇行さん)「今までですと、ベッドの半分くらいが常に埋まっている状況でした。岡山県の血液、献血に来てくださる方の中心ですので、血液の確保をする側からしたらすごく痛手になっています」

なぜ、献血者が減ってしまったのか?献血ルームでは老朽化に伴う工事で、7月13日に城下地下駐車場が全面閉鎖されたことが影響していると考えています。

(岡山県赤十字血液センター 献血ルームももたろう 今脇崇行さん)「献血ルームももたろうに来られる方はほとんどの方が城下地下駐車場をご利用されていまして…」

この献血不足のピンチを切り抜けようと考えたのが、献血に協力するとオリジナルグッズなどがもらえるカプセルトイのイベント。また、普段から協力しているカフェからも献血者にプレゼントするラスクが寄贈されました。

(岡山県赤十字血液センター 献血ルームももたろう 今脇崇行さん)「(城下地下)駐車場が使えないということで、ご不便をおかけする点が多いと思いますが、楽しいイベントを企画しておりますので、暑い中ではありますが、足を運んでいただけたら非常にありがたいです」

岡山県赤十字血液センターでは、県全体で1日あたり240人分の血液確保を目指し、今後も多くのイベントを企画したいとしています。

(スタジオ)
城下地下駐車場の工事は12月半ばごろまでの予定です。献血ルームももたろうに行く際には、城下地下駐車場のほかにも近くに4つの提携駐車場が利用できるということです。また、JR岡山駅周辺で献血の呼びかけがある場合には、タクシーでの送迎もしているということです。