■競泳 日本学生選手権(3日・東京アクアティクスセンター)

大会最終日、パラ水泳との二刀流に挑戦している石原愛依(21・神奈川大4年)が、女子200m平泳ぎで初優勝。2分25秒15の好タイムで大学最後の大会を締めくくった。

2019年世界ジュニア選手権で2つの銅メダルを獲得し、将来を期待されていた石原だが、2021年秋頃に視野が狭くなる目の病気を発症。病名は分かっていないが、今年からパラ水泳の大会にも挑戦している。この日もサングラスを着用し、白杖を手に決勝のレースに登場した。

石原は、前半100mを2位で折り返すと150mでトップに。そこからは力強い泳ぎで前を譲らず、2分25秒15でフィニッシュ。大学最後の大会で初優勝を果たした。全国大会以上での優勝は中学3年以来7年ぶり。

「大学水泳最後、笑顔で終わりたいと思っていたので、それだけを思って泳ぎました」とレースを振り返った石原。病気を発症し、大きく状況が変化した大学4年間を振り返って「1年生の時は4年生でこうなっている(病気のこと)と思ってもいなかったけど、こうなってもエースであるべき姿を忘れなかった。これからに繋がるいい4年間だった」とコメント。「私が水泳を辞めずにここに立てているのは、私が辞めないようにみんなが言葉や行動で支えてくれたおかげ」と仲間への感謝も口にした。来年に向けては「パリでは絶対五輪に出場して日本代表として結果を残したい。パラもそうですけど五輪で代表を狙っているので、もっといい姿を見せられるように頑張りたい」と意気込んだ。

今大会、石原はディズニー映画「カーズ」をモチーフにしたネイルでレースに臨んだ。「カーズの主人公は、最初は一人で戦えると思ってレースに臨むんですけど、色んな出来事があって仲間と共に戦う大切さを学ぶ。私が4年間で学んだことと全く同じだったので、4年間の集大成としてカーズがテーマのネイルにしました」と理由を明かし、「その通りになりました」と笑顔を見せていた。

■石原愛依(いしはら・めい)
2002年1月8日生まれ。福岡県出身、神奈川大学4年。2019年世界ジュニア選手権200m平泳ぎ、200m個人メドレー銅メダリスト。2021年秋頃に視野が狭くなる目の病気を発症し、今年はパラ水泳の大会にも挑戦。競泳では、8月に中国・成都で行われたFISUワールドユニバーシティゲームズに日本代表として出場した。