■バスケットボール・ワールドカップ17位ー32位順位決定リーグ・最終戦(2日、沖縄アリーナ)

勝てばパリ五輪出場が決まる日本(世界ランク36位)は カーボベルデ(同64位)を80ー71で下し、パリ五輪出場権を獲得した。自力で五輪出場を決めたのは1976年モントリオール五輪以来、48年ぶりとなる。 唯一のNBA選手、渡邊雄太(28、フェニックス・サンズ)は5試合全てでスタメン出場し勝利に貢献した。

スターティングメンバーは唯一のNBA選手、渡邊雄太(28、フェニックス・サンズ)、ベネズエラ戦で逆転勝利に導いた比江島慎(33、宇都宮ブレックス)、ジョシュ・ホーキンソン(28、サンロッカーズ渋谷)、河村勇輝(22、横浜ビー・コルセアーズ)、馬場雄大(27)が名を連ねた。

勝てば2024年のパリ五輪出場が決まる日本は序盤から渡邊がダンクシュートを決めるなど粘り強いディフェンスで相手に得点をゆるさない。しかし、身長2m21のWa.タバレス(31)が日本の前に高い壁となり、ゴールを阻まれる。日本は第1クォーターを17-19と2点ビハインドで終えた。

第2クォーターで日本は1点差に詰め寄ると日本の大黒柱・ホーキンソンが奮闘。レイアップシュート、3ポイントシュートでリード。さらに司令塔・河村も3ポイントシュートを成功させ26-21とする。さらに途中出場の富永啓生(22、米・ネブラスカ大学)が100パーセントのシュート率で得点。身長172cmの河村が身長差30cmをものともしない1対1を制するなど日本の勢いが止まらない。前半を50ー37とし13点のリードで折り返した。

後半はスタートからカーボベルデに連続得点されたが、ベネズエラ戦で右肩を痛めた馬場がダンクを決めるなど逆転を許さない。主将の富樫勇樹(30、千葉ジェッツ)もコートインしてすぐに3ポイントシュートを成功、富永も6本目の3ポイントシュートを決め、73‐53とリードを広げた。

73‐55出迎えた最終第4クォーター。日本は2分経過しても得点が入らず、トム・ホーバス監督は、たまらずタイムアウトを要求。ベンチで「まだ終わってないよ!」と選手にげきを飛ばした。しかし、残り時間3分38秒となっても中々得点を決められない日本。カーボベルデに5点差と詰め寄られ再びタイムアウト。トム監督は「まだ3分ある」と英語で話した後に日本語で「自信を持って」と選手を鼓舞した。そして日本はカーボベルデを破り、アジア勢最上位国となることが決定。1976年モントリオール五輪以来、48年ぶりに自力で五輪出場切符を獲得した。

■日本の主な得点
ホーキンソン 29点
富永 22点
河村 14点
渡邊 5点 

【日本の結果】
■1次ラウンド
8月25日 日本 63 ー 81 ドイツ
8月27日 日本 98 ー 88 フィンランド
8月29日 日本 89 ー 109 オーストラリア
■17位ー32位順位決定リーグ
8月31日 日本 86 ー 77 ベネズエラ
9月2日 日本80ー71カーボベルデ