SDGsについて理解を深めるため、行く先を選択できるオーダーメイドのツアーが岡山県内で開かれました。4つの自治体の連携により、50の施設の中から自由に選択しコースを決められるというものです。観光振興にもつながると期待が寄せられています。

参加者を乗せたバスが岡山県北部の西粟倉村に到着しました。

「おかやまSDGsオーダーメイドツアー」記念すべき第一回のスタートです。

(真庭市総合政策部総合政策課 古南武永係長)「岡山県内にSDGs未来都市というのが岡山市・倉敷市・真庭市・西粟倉村の4つございまして、それぞれで取り組んでいることを体感していただきながら、みなさんの糧としていただければ」

SDGsの推進と観光振興を両立しようと県内4つの自治体が連携。50の関連施設から自由に訪問先を選べるオーダーメイドツアーです。

(ツアー参加者)「まだ今年からなので、あまりいきわたっていない。立ち上げから関わってきた岡山経済同友会としても一度ツアーを組もうよと」

初めての参加者はツアー立ち上げに協力した団体でした。1泊2日で西粟倉村と真庭市を巡ります。

西粟倉村では基幹産業である林業の持続、活性化に向けた独自の取り組みや村の消費電力全てを再生可能エネルギーのみでまかなうことを目標に掲げた電気事業などについて学びました。

(ツアー参加者)「面白かった。電気を自分たちで作って地域で循環させるとか…」

続いて訪れた真庭市では木くずや樹皮など、これまで利用価値のなかった木材から電気をつくりだすバイオマス発電所を見学しました。

ボイラー室で木材が燃焼する様子に参加者は釘付けになっていました。

ほかにも生産量日本一を誇るCLT工場などを見学。中山間地域の環境を最大限に活用した岡山県北の取り組みは大きな刺激となったようです。

(ツアー参加者)「地域内でいかに循環させていくかということが持続可能な社会を作っていく上で重要だと感じた」

「一回自分を見つめ直してみて、本当は自分が一体何をやりたいのだろうかということを考えて生活するということが大事だと感じた」

SDGsを活用した観光振興は、取り組み推進のさらなる原動力となりそうです。

(西粟倉村地方創生特任参事 上山隆浩さん)「多くの方に知っていただいて、西粟倉村の価値に気づいていただく。今回のツアーでそういった成果が得られればと思っています」

楽しみながら持続可能な取り組みを学べる「おかやまSDGsオーダーメイドツアー」は県内の旅行会社から申し込み可能です。