7月、石川県内で初めてとなる線状降水帯で大きな被害を受けた地域で、流域全体で氾濫を防ぐ治水対策が今年中にまとめられることになりました。

石川県は、7月12日に発生した線状降水帯で大きな被害を受けた津幡町やかほく市などの地域について、川の流域全体で治水対策を進めることにしていて31日、関係機関を集めた初の検討部会を開きました。

河北郡市流域治水対策検討部会=石川県庁、31日午前10時ごろ

自治体からは、川に堆積した土砂を撤去し、排水ポンプの機能を向上させるなど、対策を前倒ししてほしいといった意見が出されました。

石川県の鈴見裕司土木部長は「今回起きた被害が再現できるようにシミュレーションする。再現ができあがれば、どこにどういう対策をすると、どれくらい被害が軽減できるか分かる。年内を目途に対策を取りまとめて、来年度から各機関で実行していきたい」と述べました。

また金沢地方気象台は、今回の大雨を受けて2024年の出水期までに大雨や洪水警報の発表基準を見直し、「キキクル」で確認できる小規模河川を追加すると明らかにしました。