9月1日の防災の日を前に、全国的にも珍しい研究機関が信州大学に誕生しました。研究テーマは、「防災を担う人づくり」です。

長野市の信州大学教育学部に31日に開所した「防災教育研究センター」。

神城(かみしろ)断層地震の記録を残す活動など、地域防災に積極的に取り組んできた廣内大助(ひろうちだいすけ)教授がセンター長を務め、防災を担う人づくりを目指します。


廣内教授の研究室が企画し、7月に松代町で開かれた避難所の開設訓練では、地域住民だけで避難所を立ち上げる流れを体験。

行政に頼らず住民が自主的に避難できるよう、訓練を重ねました。

さらに、子どもたちへの防災教育も進化しています。

長野市の信里(のぶさと)小学校では、タブレットを使って、災害時に危険だと思う場所を記録した防災マップを作り、住民と共有する取り組みを始めました。

そのための地図アプリも、信大教育学部が開発。

学校と地域が連携して、いざという時に備える仕組みを作っています。


廣内大助教授:
「一緒に自分事として考えていただくことが大事」
「防災を担う人づくりを中心に研究、教育活動を展開していきたいと思っています」

センターでは、学校や自治体のほか企業とも連携し、地域防災力を高める取り組みを展開していく予定です。