エンジン停止する水深は何センチ?


冠水した道路に侵入し、電気系統などが故障してしまうトラブル。

では、どの程度の水深から、エンジンが停止してしまうのでしょうか?

これは、冠水した道路を想定した実験の映像。

水深60センチのところにセダン型の車が進入すると、車のエンジンは止まり、車内に水が浸入してきました。

映像:JAF提供



さらに、水深30センチ程度でも、車の速度など、状況によっては、エンジンが停止してしまうおそれがあるということです。

(JAF宮崎支部 川野修さん)
「(水深30センチ程度でも)速度を上げるとフロントバンパーの上のエンジンルームに入っているグリルというのがあるが、そこから水が浸入して止まる場合がある。
水かさが上がって窓も下がらない、ドアも開かなくなったりと水圧等があって、そうなった場合は最悪車が浮いてしまう。」

鉄道や道路の下を通過するアンダーパスに注意


そして、特に注意が必要なのが、鉄道や道路の下を通過するアンダーパス。
全国では、冠水したアンダーパスで身動きのとれなくなった車の運転手が死亡する事故も発生しています。

周辺より低いアンダーパスは、水が流れ込んで一気に冠水する場合があるほか、坂道になっているため、故障につながるリスクも高いということです。



(JAF宮崎支部 川野修さん)
「アンダーパスに入ろうとすると、車のフロント側が沈んだ状態で入り込んでいくので、いきなりエンジンルームに水が入ってしまうということで止まる可能性とか確率が非常に上がる」