福岡県で飲酒運転が止まらない。同県では飲酒運転の車に追突され幼児3人が死傷する痛ましい事件が起きたこともあり警察や自治体をあげて防止に取り組んでいる。しかし6月はすでに27人が飲酒運転の疑いで逮捕され“最悪のペース”となっているのだ。12日深夜から13日未明にかけても2人が現行犯逮捕されている。

「寝たので酒抜けたかと」基準の3倍検出

福岡市博多区住吉で13日午前3時すぎ、大きく膨らんで曲がったりスピードを出したりする不審な車が警察官の目にとまった。警察が車を止めて運転手の呼気を調べると基準値の3倍を超えるアルコールが検出されたという。

運転していたのは近くに住む自称飲食店従業員の片岡剛容疑者(43)。酒気帯び運転の疑いで現行犯逮捕された。取り調べに対し片岡容疑者は「少し寝たので酒が抜けたと思った。飲酒運転している認識はない」と容疑を否認している。

12日深夜には糸島市でも自動車修理業・福井秀俊容疑者(60)が酒気帯び運転の疑いで現行犯逮捕された。

今年に入り“最悪のペース”1日5人逮捕の日も

警察によると今年1~5月末までの福岡県内の飲酒運転の検挙件数は510件で、去年の同じ時期と比べて58件増えている。今月は特に多く13日までにすでに27人が逮捕された。飲酒運転をめぐっては、新型コロナの時短要請が解除された翌月の4月から逮捕者が増加しているが、それを上回るペースとなっている。今年に入り最悪のペースだ。中には1日で5人逮捕された日もあった。

警察は、福岡コロナ警報の解除に伴い飲酒の機会が増えていることも飲酒運転が増加している一因とみて、取り締まりを強化している。