去年6月、大村市の住宅から現金およそ720万円などが奪われた事件で、運転手役を務めた男の裁判員裁判が13日から長崎地裁で始まりました。

強盗傷害などの罪に問われているのは、茨城県小美玉市の建設業、田所 哲平 被告23歳です。
起訴状などによりますと、田所被告は去年6月、男2人と共謀し、大村市の民家に押し入り、モデルガンを突き付けて現金およそ720万円などを強奪。住人の女性の腕に打撲などのケガをさせたとされています。
田所被告は運転手役で、実行犯の男2人を車で現場近くまで迎えに行き、逃走を手助けしたとされています。
13日の初公判で田所被告は起訴内容を認めました。
検察側は冒頭陳述で「犯人らは逃走後、奪った現金を分け合い、田所被告がおよそ100万円を受け取った」と指摘。「報酬欲しさに犯行に加担した」と述べました。

一方、弁護側は田所被告は運転のみを依頼されており、犯行当時は共犯者から指示を受けて動いていたと主張しました。
次回の裁判は14日開かれる予定です。