長野県内のガソリン価格は、レギュラーの平均が1リットルあたり194円となり、4週連続で過去最高値を更新しました。

28日時点の県内のレギュラーガソリンの平均小売価格は1リットルあたり194円で、前の週より1.7円値上がりしました。

過去最高値を4週連続で更新した県内のガソリン価格。


15年ぶりに過去最高値を更新した全国平均の185.6円を8.4円上回り、15週連続で全国で最も高くなっています。


近隣の県との比較では新潟や埼玉の平均価格を10円以上、群馬や山梨を5円から7円上回り、県内の高値が際立ちます。

また、ハイオクは先週より1.5円高い205.1円、軽油は1.7円高い175円で、いずれも過去最高値を更新しました。

ガソリンの高騰は運輸関係の事業者にとっても大きな打撃です。


長野県バス協会 中島一夫会長:
「バス会社はコロナで傷んで借金が非常に大きいところで、燃料の高騰で経常収支率が非常に悪くなっている。深刻な問題と受け止めている」

一方、政府は価格抑制のための補助金について9月末までとしていた期限を延長する方針を示しています。

県トラック協会 丸山正彦常務理事:
「補助金なので期限があるかと思うが、少しでも燃料価格の高騰に歯止めをかけてもらえるならぜひお願いしたい」

長野県バス協会 中島一夫会長:
「路線バスは値上げがなかなか難しいなかでコストだけが上がっている」
「車のガソリンも上がっていますから、そのぶん公共交通を使っていただいて、私どものお客さんになっていただくと大変ありがたいと思います」

調査を担当する石油情報センターでは、原油高と円安、政府の補助金減額の影響で来週も小幅な値上がりを予想しています。