夏から秋にかけて猛威を振るうのがスズメバチです。以前、Nスタみやぎで紹介したハチの駆除業者が、宮城県角田市の施設の軒先にできた巨大なスズメバチの巣を駆除する現場に同行しました。
黄色に塗られた1台の車が到着したのは、角田市の台山公園にある江尻排水ポンプ展示館。

車から降りてきたのは大河原町のハチ駆除業者の佐藤進さんです。建物を見上げると、2階の軒先に、巨大なハチの巣がありました。巣の周りには大量のキイロスズメバチが動き回っているのが確認できます。キイロスズメバチは刺されると最悪死に至る危険もあるハチです。

佐藤さんは施設を管理する市の振興公社から駆除の依頼を受けました。巣の高さは50センチ、直径は大きい所で40センチほど。佐藤さんも驚きを隠せません。
ハチ駆除業者 佐藤進さん:
「レベルが違いますね。大物です」

さっそく作業に取り掛かります。ハチの針が刺さらないよう防護服をまとってはしごで屋根にのぼると、殺虫スプレーを流し込める専用の器具を使いハチの巣を少しずつ削り落として行きました。

そして、作業開始からおよそ30分。無事、巣を取り除くことに成功しました。
また、意外なところにもうひとつ発見。植え込みからも巣を取り除きました。今回の作業で、600~700匹ほどのスズメバチが駆除できたということです。

ハチの駆除業者 佐藤進さん:
「高さが大変高いところで、大変困難でした。今年、気候が特に暑くハチが活発化している。びっくりするくらい大きくなる巣が、ここ2~3週間で出ている」
佐藤さんはまず、スズメバチの巣を作らせないよう気をつけることが大事だと話します。
ハチの駆除業者 佐藤進さん:
「(巣を作らせないために)自宅をきれいにしてもらう。ハチが飛んでいたらハチの巣が小さいうちに駆除する。まず身の回りの点検が大事」

佐藤さんは、もし大きな巣が出来てしまったら、自治体などに相談し、紹介された駆除業者に依頼してほしいと話していました。