鉄道の高架に取り残された乗客を、はしご車を使って救出です。大規模地震の発生を想定した、列車の乗客を救助する訓練が井原鉄道で行われました。

井原鉄道の三谷駅で行われた訓練は、大規模地震が発生して列車が急停止し、負傷した乗客が鉄道の高架に取り残されたという想定で行われました。

訓練には、地元の井原地区消防組合とともに「県下相互応援協定」に基づいて倉敷市消防局も初めて参加し、高さ9メートルの高架からはしご車を使って乗客を救出しました。

(倉敷市玉島消防署 三宅堂天副署長)「隣接する特に備中地区の災害を担当する消防は関係を強化し、連携することが災害に対応できるものと思います」

乗客の救助後は、けがの程度によって治療の優先順位を決めるトリアージを行い、消防をはじめ、井原鉄道の社員や警察も情報の収集や共有を行いました。

(井原鉄道 槙尾俊之社長)「井原線は多くの市町村をまたがる線路でありますので、より多くの沿線の関係する消防、警察の方々との協力関係を築いていければ」

井原鉄道は今後もこうした訓練を通じて、災害に備えたいとしています。