東京電力福島第一原発で処理水の海洋放出が始まった24日以降、中国からと見られる迷惑電話が全国で確認されています。青森県内でも県営浅虫水族館や複数の観光施設などに同様の電話が確認されています。
※電話からの音声
「もしもし英語は話せますか?」「聞きたいことがあるなぜ核汚染水を海に放出するのか」
中国で撮影されたと見られるSNSの動画です。福島第一原発で処理水の海洋放出が始まったあと、日本に向けて電話したとみられる動画の投稿が相次いでいます。
青森県内でもこうした電話が確認されています。県営浅虫水族館によりますと、27日までに数件、強い口調ではなかったもののすべて中国語で、一方的に話したあと電話が切られたということです。発信元は中国の国番号を示す「86」ではじまる番号だったということです。
※東京・江戸川区総合文化センター提供音声
「あなたたちはなぜ汚水を排出するのか、あなたたちはバカ」
日本語で処理水の放出に抗議する内容の自動音声による電話も相次いでいて、青森市内の観光施設では、27日までに5件確認されています。また、大間町の土産物店では、女性が怒鳴るように話し、最後に「しね」という言葉が聞こえたということです。
県警察本部では迷惑電話で不安を感じた場合は、近くの警察署に相談するよう呼びかけています。