1994年の渇水に迫る水準 当時は深刻な影響

異常事態を受け、石川県は24日、犀川の水を利用する水力発電や農業の関係者を集め、5年ぶりとなる渇水調整連絡会を開きました。

石川県によりますと、このままでは1994年の大規模な渇水に迫る見通しです。このとき県内の田んぼはひびが入るほど干上がり、手作業で水を運び入れたり、消防が川をせき止めて水を確保するなど、深刻な影響が広がりました。

ひび割れた水田=1994年

石川県は24日の会議で、1割の節水を目指すことで関係機関と合意。犀川ダムでは当初、9月中旬にも貯水率がゼロになる予想でしたが、節水の効果で9月いっぱいは水量を維持できる見通しになりました。

一方で、サトイモの生育に頭を悩ませる小坂さん。収穫量は平年の半分まで落ち込む予想で、恵みの雨を待ち続けるしかないといいます。

恵みの雨を待ち続ける小坂さん=28日午前

「やっぱなんだかんだ言ってもお天道さん。お天道さん次第やわいね。それに勝てればいいけど、勝てない。予想できない。難しいもんや。自然相手だから難しい」(小坂さん)