東京電力福島第一原発の処理水海洋放出が始まったことを受けて28日までに宮城県内の少なくとも7つの市と町に中国からとみられる70件以上の迷惑電話があったことがわかりました。「ふざけんな、ばかやろう」とまくしたてるものや「なぜ処理水を放出するのか」と尋ねるものなど様々です。
鈴木哲朗記者:
「こちらの青葉区役所にも中国からとみられる迷惑電話がかかってきたということです」
仙台市の青葉区役所では、26日と27日で合わせて13件、中国からの発信とみられる迷惑電話があったということです。

青葉区役所区民部総務課 松原幸子総務課長:
「週末に電話がかかってきたんですけど、日曜日に関しては10件程度で、夜の6時から9時くらいに。翻訳機を通して日本語で処理水の放出をなぜするんだといった趣旨の発言があってその後中国語で話し始め、最後はバカといった内容で電話が終了しました」
電話がかかってきたのは週末だったため応答は守衛室が行いましたがほとんど会話は成立しなかったといいます。
青葉区役所区民部総務課 松原幸子総務課長:
「これ以上、迷惑電話といったことでしたら区役所にかかってきてほしくない」
また、宮城県蔵王町には25日午後、発信元番号に中国の国番号「86」がついた電話がかかってきました。男性の声で「聞こえてますかー?」などと片言の日本語で呼びかけてきたあとスピーカー機能を使いながら一方的に中国語で話し、電話口の周囲にいたと思われる男性たちの笑う声も聞こえたということです。

そして、迷惑電話は観光施設にも。白石市の「宮城蔵王キツネ村」には海洋放出が始まった8月24日から、中国が発信元とみられる迷惑電話が4日間で100件近くかかってきました。内容は、日本語で「バカ」「死ね」などと言ったり、中国語での暴言とみられるものが多いということです。

東京からの観光客:「多分ここが有名だからじゃないかなと。事実を勉強しないで中国のメディアに流されてそういうことをしているのなら悲しい」
施設では、着信記録とともに警察に被害届を提出したということです。tbcが調べたところ、県内では仙台市と蔵王町のほかに名取市、白石市、大和町、亘理町、大河原町にも迷惑電話がかかってきています。「ふざけんなばかやろう」などと言った日本語や一方的に中国語でまくしたてるものなど、28日までにあわせて70件以上に上っています。