福島第一原発の処理水を巡り村井宮城県知事は、国や東京電力の担当者が出席する連携会議を9月にも開催し県内での風評被害の現状を伝える意向を示しました。
村井嘉浩宮城県知事:
「すでに実害が出ているようなのでもう少し客観的なデータが整った段階で連携会議を開催したいと思っている」

これは28日の定例会見で村井知事が明らかにしたものです。8月24日から始まった処理水の放出を巡り宮城県内では、石巻市の漁業者のもとに取り引き停止を求める連絡が入るなど風評被害を訴える声が上がっています。村井知事は、国や東京電力の担当者が参加する連携会議を9月にも開催し県内での風評被害の現状を伝えると共に適切に賠償するよう求める見通しです。また9月、県庁の食堂で宮城や福島の水産物を使ったメニューを提供して安全性をPRする予定だということです。一方、中国発信の嫌がらせ電話が相次いでいることについては「非科学的な根拠によるもので容認できない」などと述べ国に対し対応を求めました。