【大会3日目】

■男子3000m障害 三浦龍司(20・順大)
順大入学後国内で負けなしの三浦は、スタートからレースを引っ張った。8分14秒47で大会連覇を果たし、世界陸上代表に内定した。すでに世界陸上の参加標準記録(8分22秒00)を突破していた三浦は、日本選手権の目標について「世界陸上代表を決めるために順位を取らないと」と語っていた。
「(転倒もあった)去年の自分と比べても良いレースができましたし、世界陸上代表を決められて安心しました。昨年、東京五輪に出場したことで、世界と実際に走る機会を、オリンピックという一番大きい舞台で最初に経験できました。世界と戦うことが夢物語じゃない、と考えられるようになったことが大きな収穫です。その一方、世界の選手層の厚みはけた違いだとわかって、どうやって抜いていけるか、大きな課題だという認識も持ちました。世界陸上の目標の1つとして、(東京五輪で自身が出した日本記録の)8分09秒92を超えたいですね。8分ひと桁といっても9秒の幅があります。8分ひと桁前半を目指さないといけないと思っています」

■男子3000m障害 青木涼真(24・Honda)
決勝で8分20秒09をマークし、自己ベストを更新。参加標準記録を突破し三浦に次ぐ2位となり、世界陸上代表に内定した。
「2000mまである程度速いペースで入って、ラスト1000mはなんとか我慢するレースを思い描いていました。三浦君を1つの目印として走って、ペースが間違っていないとわかりました(6月22日に)深川で(参加)標準記録を狙えるレースがありますが、僕の今の状態では2本は無理だと思っていたので、ここで標準を突破できたのはよかったです。世界陸上では8分10秒台前半を出さないと決勝進出はできないと思うので、そこを目指してやっていきます」

■男子400mハードル 黒川和樹(20・法政大3年)
5月の木南記念で48秒90の参加標準記録を突破していた黒川は、決勝でもシーズンベスト48秒89で連覇し初の世界陸上代表を内定させた。
「前半から速いペースで行って、中盤も流れが良かったのですが、終盤の9~10台目がしんどくなってしまいました。それでもコンディションが悪い中で48秒台を出すことができたのは、良かったのかな、と思います。前半は世界でも勝負できると思いますが、海外の選手は前半僕くらいで行って、後半もう1ギア上げてくる。前半作った流れを生かしていくことが大事です。オレゴンでは決勝進出が目標です。去年のオリンピックも目標は決勝進出でしたが、予選敗退で終わってしまいました。前半は海外選手から逃げるレースをして、後半耐えて、決勝進出に向けて頑張ります」