東京電力は、24日に始めた福島第一原発処理水の海への放出について、今のところ予定通り進んでいて、原発周辺の海水のトリチウム濃度について25日午後に公表するとしています。
こうした中、福島県いわき市の漁港では、処理水の海洋放出後初めての競りが行われました。
25日午前6時半すぎ。いわき市の沼ノ内漁港には、近くの港で水揚げされたヒラメやスズキなどが運び込まれました。
井上和樹アナウンサー「処理水放出後初めての競りが始まりました。仲買人の威勢の良い声が響く中影響は出ているのでしょうか」
競りに参加した仲買人によりますと、25日は水揚げが少なかったため、競りの価格は普段より2割ほど高めで、処理水が放出された影響はまだ見られないということです。その一方で、風評被害が出ないよう国や東京電力に情報の透明性などを求める声が聞かれました。
仲買人・猪腰洋治さん「きちんとした形でデータを公表していただきたい。それが国や東電に望むこと」
東京電力は、24日に原発から3キロ以内の10地点で採取した海水のトリチウム濃度を、25日午後、公表することにしています。