猛暑日の連続記録を更新し続ける毎日。この暑さで乳牛が相次いで死んでいます。さらに搾乳量が激減し、酪農業界からは「史上最大の危機だ」と悲鳴があがっています。

富山県高岡市のcloverfarm。牛舎で120頭の乳牛を飼育していますが、連日の暑さで異変が起きています。
cloverfarm・青沼光さん:
「人間と同じで食べる量が減るので、免疫も落ちちゃいます。そしたら病気にかかりやすくなるし。間に少しでも涼しい日を挟めれば、牛も少しは楽になるタイミングがあるんですけど…ひと月ずっとこんな調子だから」

牛は気温が27℃を超えるとストレスで様々な異変が現れ暑さが原因で死んでしまうこともあります。25日の牛舎内の気温は午前11時で34℃。あまりの暑さに呼吸が荒く苦しそうにしている牛も…。

cloverfarm・青沼光さん:
「どの牛も頭とかお腹を揺らして呼吸するくらいに呼吸数も早くなっていますし、しんどそう」
富山県によりますと、今夏、県内で17頭の牛が熱中症と診断され死にました。こちらの牛舎でも今月、暑さで免疫が下がり、病気になって死んだ牛が1頭確認されています。また、猛暑で搾乳量が激減しています。ことし5月には、1日に1頭あたり40キロの生乳がとれましたが、8月は3割減の28キロしかとれていません。これは酪農家にとって、売り上げの減少に直結します。

cloverfarm・青沼光さん「苦しいですね。普通にこの暑さがなくても経営的には厳しいんですけど…よりこの暑さで経営的にもダメージが大きいです」
