岡山県立美術館で開催中の「美をたどる皇室と岡山」。皇室に受け継がれる美術品などを集めた特別展の後期は27日(日)までです。

皇居にある三の丸尚蔵館に収蔵されている絵画や工芸品など、約70点が並ぶ「美をたどる皇室と岡山」展。今月(8月)8日から後期の展示が始まりました。

約30点の作品が入れ替えられ、皇室に受け継がれる岡山にゆかりのある作品なども見ることができます。

江戸時代後期に、京都で活躍した円山応挙の作品です。

(岡山県立美術館学芸員 橘凜さん)「孔雀の写実的な描写や、色使いの鮮やかさ、細密さ、孔雀の羽毛だけではなくて、牡丹の赤とピンクの花びらの見事な描写ですとか、非常に細やかに描かれつつも派手になりすぎなくて、非常に品があるというのが、この作品の特徴かなと思います」

(岡山県立美術館学芸員 橘凜さん)「こちらは黒住章堂という岡山出身の画家が描いた「虎之図」という作品になるんですけれども、大正時代に黒住章堂が描いたものを持明院基哲という方が献上した作品になります。

皇室に所蔵されている岡山出身の日本画家の作品は実はそんなに多くないんですけれども、献上された作品として、現在も三の丸尚蔵館に伝わっていますので、そういったところをご覧いただければなと」

(岡山県立美術館学芸員 橘凜さん)「今回の展示では黒住章堂の師匠にあたる竹内栖鳳の作品と並べて展示していますので、なかなか珍しい機会になったのではないかなと思います」

特別展「美をたどる皇室と岡山」は岡山県立美術館で27日(日)までで、26日(土)にはギャラリートークも行われます。