■第105回全国高校野球選手権記念大会 決勝 仙台育英 2-8 慶応(23日・甲子園球場)

夏の甲子園の決勝は、慶応(神奈川)が仙台育英(宮城)を8-2で下し、第2回大会以来107年ぶり2度目の優勝を果たした。

6点リードで迎えた9回裏、エース・小宅雅己(2年)が最後のバッターを打ち取ると、慶応ナインはベンチから飛び出し、会場に集まった大応援団とともに歓喜に沸いた。

21日の準決勝では、土浦日大(茨城)を完封で破り、103年ぶりの決勝進出を決めた。この日も勢いに乗るチームは、初回に1番・丸田湊斗(3年)が先頭打者ホームランを放って流れをつかむと、中盤の5回に一挙5点を奪いリードを広げた。投げては先発の左腕・鈴木佳門(2年)が一時1点差に迫られるも逆転を許さず。後半は小宅が仙台育英打線を無失点に抑え、反撃を許さず逃げ切った。

仙台育英は前回大会で東北勢としては春夏通じて初の甲子園優勝を飾り、史上7校目の夏連覇を狙ったが、先発・湯田統真(3年)、エース高橋煌稀(3年)のリレーも、慶応打線の勢いを抑えられず。打線も今大会最少の2得点に留まり、涙を呑んだ。

【慶応の今大会結果】
2回戦 vs北陸(9-4)
3回戦 vs広陵(6-3)
準々決勝 vs沖縄尚学(7ー2)
準決勝 vs土浦日大(2ー0)
決勝 vs仙台育英(8-2)