福島第一原発の処理水の放出を巡り、20日、岸田総理が現地を視察、海への放出は8月中にも始まると見られています。こうした中、処理水の海洋放出について村井知事は21日の会見で「安全性への理解は深まっているものの納得は得られていない」との考えを示し、国に対応を求めました。

村井知事:
「必要性や安全性についての理解はかなり深まってきていると思う。ただ納得はされていないだろうなと。それに対する責任は国と東京電力のほうでしっかりしていただきたい」

村井知事は会見でこのように述べ、国や東京電力に対応を求めました。

また、海洋放出の時期については把握していないとしながらも「放出を判断する最終的な段階に入っている」との見解を示しました。

一方、風評被害については、「国と東京電力に責任をとってもらうが不十分であれば、東北の知事として全国知事会長として政府や東京電力にものを申していく」などと述べました。