約30cm四方のブロックの中いっぱいに広がる巣。ハンターが手で取り出します。

ハンター歴45年「みどり産業」田迎真人氏:
モンスズメバチで今年一番でかいよ。
9月、8月下旬くらいの大きさかな。

巣の大きさは約30cm。
ハチの数は約600匹。今季最大のモンスズメバチの巣の駆除となりました。

今年の巣が大きいワケ

どうして8月上旬にこれだけ巣が大きくなったのでしょうか。
茨城・つくば市の6月15日~7月末の気温を見ると、ほとんどの日で平年を上回り、30℃以上の日が30日。
さらに、降水量も平年に比べ、とても少なくなっています。

スズメバチ研究の第一人者 中村雅雄氏:
今年の夏は暑い日が多く雨も少なかったので、スズメバチが巣を大きくするのには好条件。
(ハチにとっては)雨はやはり少ない方がいいんです。作りたての時に雨で濡れちゃうと、もう1回作り直さなきゃいけない。

猛暑で活動時期にも変化

さらに活動時期にも変化が。
「ハチ110番」によると、スズメバチは例年8月下旬から10月上旬にかけて活発化します。
これは、新しい女王蜂が誕生することで働き蜂の攻撃性が高まり、警戒心が強くなるためです。

しかし中村氏によると今年は異例。
猛暑の影響で6月下旬から活発になっており、しかもスズメバチは気温が10℃以下にならない限り活動し続けるため、10月上旬以降も警戒が必要になる可能性があるということです。

スズメバチ研究の第一人者 中村雅雄氏:
僕も今年スズメバチの巣を採る必要があって探したんですけど、「この時期だから大丈夫だろう」と思っていたら刺されたんですよ。軽装でやって5か所ぐらい刺されて、早い段階からまさかこんな大きいんだって。