作り手や土地の個性を活かして造られることで人気のクラフトビールです。

岡山市東区の西大寺地区では、「新たなクラフトビールを呼び水に地域の活気を取り戻そう」という挑戦が始まりました。

(KKM 川崎一平社長)
「なかなか力を使いますね。難しいです。おいしくな~れ、おいしくな~れ」

クラフトビールの仕込み作業が行われたのは、西大寺地区の小さな醸造所。これが初めてのビール造り川崎一平さんです。

新型コロナの影響で人通りが少なくなった地元・西大寺を盛り上げたいと、勤めていた会社を退職。築70年の倉庫を改修しビール造りをスタートさせました。

(KKM 川崎一平社長)
「西大寺で生まれたビールがあるとわくわくするなと。麦芽にいろいろなものを混合して酵母を入れて…というのは楽しいですね」

使用したのは3種類の麦芽。火にかけてビールのもとになる麦汁をつくります。ホップで香りと苦みをつけて雑味となる不要物を取り除き、発酵させるまでを行いました。

仕込んだのは黒ビール。カカオのような香りと甘みが特徴で、女性にも気軽に楽しんでもらいたいという思いで選びました。

(吉備土手下麦酒醸造所 永原敬会長)
「しっかり上と馴染むように、ズボっと入れるだけではなくてこう返して」

ビール造りのノウハウは、「岡山のクラフトビールのパイオニア」永原敬さんから学びます。


(吉備土手下麦酒醸造所 永原敬会長)
「本人だけが造りたいのではなく、まちの人たちが期待を込めて、ぜひそういう取り組みにチャレンジしてくれないかと。川崎さんもその一人だと思う」

クラフトビールの完成は約1か月後。西大寺地区を訪れるきっかけになればと川崎さんは話します。


(KKM 川崎一平社長)
「西大寺に来て歩くと非常にすばらしい町ですし、これからここに寄ってビールを一杯飲んで楽しんでもらって、ぜひまちを散策して知ってほしい」

“まちに再び賑わいを”との思いを込めて。西大寺地区にしかないビールがまもなく味わえます。