心臓移植を受けるため、仙台などでの募金活動による寄付金で渡米した1歳の女の子が、先週、無事に移植手術を終えました。術後の経過もおおむね順調ということです。

アメリカのコロンビア大学病院で心臓移植手術を受けたのは、佐藤葵ちゃん1歳です。重い心臓病を患う葵ちゃんは、心臓移植が唯一の助かる道と診断されていました。

このため去年、母親の故郷である仙台で募金活動をするなど全国で支援を呼びかけると、5億3000万円の寄付が集まりました。

葵ちゃんは今年3月に渡米しその後、ドナーが見つかったため、現地時間の8月12日に6時間にわたる移植手術を受けました。現在はICUで経過観察中で、順調に回復すれば一般病棟に移ったのち、9月にも退院できるということです。

葵ちゃんの両親は、「皆様の力で渡米をかなえていただき、命をつなぐための手術を迎えることができました。改めてお礼申しあげます」とコメントしています。

【両親コメント全文】まずはじめに、葵に命を与えてくださいましたドナーのお子様のご冥福を心よりお祈りいたします。そして深い悲しみの中、ご決断くださったご家族の皆様へ、深く感謝申し上げます。この日にたどり着くまで、葵のみならず家族全員が、本当に多くの皆様に支えていただき、励まされてまいりました。皆様の力で渡米をかなえていただき、命をつなぐための手術を迎えることができました。改めて御礼申し上げます。術後、まずは1日も早い葵の回復のため、医療スタッフと共に家族は全力でサポートしてまいります。引き続き応援の程、どうぞよろしくお願いいたします。