ダイヤの乱れの影響で17日も運休や遅れが発生した東海道新幹線。JR東海は「およそ21万人が影響を受けた」と発表しました。
新大阪から自由席チケットで乗車した乗客は指定席車両に立っていましたが、車内で座っていた別の乗客から意外な声をかけられたそうです。

東海道新幹線3日連続の混乱 約21万人に影響

駅員
「ひかり636号をご利用のお客様、2時間以上列車が遅れています」

17日も大きな混乱が起きた東海道新幹線。
新大阪駅で列車の準備に時間がかかり、午前7時22分ごろに一部区間で運転を見合わせました。

大阪から熊本に向かう人
「1日経ったら何とかなると思ったら、こんな状況でびっくりしている」

午前8時半すぎに全線で運転を再開しましたが、午後9時までに28本が運休、161本に遅れが発生しました。およそ21万人に影響がでたといいます。

岡山から東京に向かっていた石澤幸夫さん(75)。16日は新大阪駅までしか行けず、急遽ホテルを取り、大阪で一夜を過ごしたそうです。

記者
「いま改札行ったらすごい人でした」
石澤幸夫さん
「困ったもんだね。とりあえず、きょう帰れれば」

急いで駅に向かい自由席のチケットで8時45分に新大阪を出発した新幹線に乗りました。

石澤幸夫さん
「自由席が混んでいる場合は、指定席の車両に立っててもいいから乗って下さいっていうアナウンスもあり、指定席で立っていました」

すると、指定席のチケットを持っていた家族から「交互に席に座ろう」と声を掛けられたといいます。

石澤幸夫さん
「びっくりしましたよ。女房と私の交代で座っていいですよって。座らせていただいて帰ってきました」

17日も最大でおよそ2時間20分の遅れがでた東海道新幹線。そもそもの原因は台風や大雨です。各地で被害が出ています。